CATV移行決議

 加入している共同組合では、今年度、CATVに団体契約で移行する方針を固め、これまでの数ヶ月の間、回覧でのお知らせや説明会が開かれてきました。その準備や手続きに大変なご苦労を重ねてのもので本当にご苦労様でした。

 その後、組合決議のための総会が開かれ、CATV移行案件は無事に可決されました。


(経緯)

 2011年の完全地デジ移行に向けて、平成16年度以前から、その対応を歴代理事長を中心に資料を集め広報し、情報を集め理事会で検討を重ねた結果、当共同組合は地デジ対応UHFアンテナを増設し維持管理していく方向に決定され、平成16年度にUHFアンテナを増設し、17年度から地デジ視聴が可能となってきました。当時の役員の方々、感謝です。
 しかしながら、配線施設部分については更新時期に達しているにもかかわらず、予算が足りないこともあって、この配線交換工事については、一切、着手されていない状態で今日まで経過してしまいました。徐々にブロックノイズ等の視聴不良が発生するなど、その修繕手配や、戸別の宅内配線の問題等を含め、毎年交代する共同組合の役員にとっては何ともしがたい状況になってきていたのです。


(別途の受信手段)

 共同組合では、上記のような経緯の上から別途の受信手段を毎年のように検討してきていて、費用負担金、維持費や視聴番組等の調査比較表も作成してきたようです。当然、CATVへの移行についても検討され続けてきました。

 

 配布された比較表等は掲載できませんが、以下のような案件課題でした。
 ・フレッツ光TV、ひかりTV
 ・CATV移行
 ・戸別アンテナ受信
 ・配線ケーブルの交換等、今までの施設を修繕しての共同組合存続

 

 それぞれの案件については、別途のインフラ費用が掛かるとか、加入維持費や一時金の負担など、一長一短があって、それこそ、戸別の意向や番組表のことまで考慮すると、素人の我々にはどれがこの地域に適しているのか本当に迷うところです。


(CATVからの提案)

 そのような中で、CATVから団体加入移行の場合は通常の契約以外のタイプ加入を認める旨の加入促進提案があり、これは、公共7CHとBSをパススルーで視聴できるというものでした。さらに現在のアナログを含めた受信設備の撤去をCATV側で対処してくれるということなので組合としては前向きに検討できる提案でした。
 通常の契約の加入タイプでは、いろいろなオンデマンドの番組なども視聴できますが、この団体移行契約では、地デジ番組だけでよろしいとする組合員方もフォローできるので、戸別のいろいろな番組意向や、その後の維持管理負担も考えると、当組合には適したものだと思いました。

(ただし、一時負担金はそれぞれの加入者負担。実はこれが一番難題です。) 


(CATV移行への説明会)

 説明会には参加してきました。
いろいろな意見が出されました。中には強行な反対意見の方もいましたが、それはそれで役員の方達やCATV側の一生懸命な説明にある程度の経緯や状況等を把握されたのではないでしょうか。
 このときの説明で、「移行契約後の個別加入契約は強制では無い」ということで、ほとんどの方が納得されたようです。地デジ対応については、それこそ、いろいろな意見や番組志向があると思いますが、このアナログ受信設備の撤去費用を加味した上で、強制加入では無いという点は非常に良かったです。


(CATV移行決議)

 先日、CATV移行、およびTV電波共同受信組合の解散案件が、組合規約に則して賛成多数で決議されました。決議自体は、先に何回かの説明会を開催していることもあって、すんなり決議されたようです。


(まとめ)

 これまでの懸案事項であったTV電波施設の維持管理の負担や、地デジ視聴不良の修繕対応等がCATVへの移行によって、一挙に解消することになりました。共同受信設備が構築されてから二十数年経ちましたが、今までの役員になられた方々のご苦労を考えると、ちょっと良かったなと思います。