何故、「デジサポ」の助成金が出ないのか。

 私が加入するTV電波共同組合がケーブルTVに移管する検討を始めたのですが、その際に助成金が出ないかということで、いろいろ調べてみたところ、”助成対象となる基本的要件と施設”に合致していると思われるのに、どういう訳なのか対象ではないらしいのです。


助成対象になる条件が
 ”「A」の共同住宅共聴施設の改修、及び「B」のケーブルテレビへの移行を行う場合に、それに要する経費負担が著しく過重になるもの” とあるのですが、

 次の条件で
 ”助成の対象となるのは工事未着手施設です。既改修施設や工事途中の施設は対象となりません。工事は交付決定後に実施していただくことになります。” となっているのです。

 (補足)

  A.現在の共同住宅共聴施設をデジタル放送に対応する共聴施設に改修

  B.ケーブルテレビやブロードバンドサービスによる受信に移行


 当地域では、2011年07月に向けて数年前から地デジ対策をどのような方向にしていくべきか話し合いが持たれていて、既にCATVに移行したり、最初に共同UHFアンテナを設置して、翌年度以降に順次配線ケーブル等を数年度に渡り改修していく計画としてきたのですが、このデジサポの助成金については上記記載の後者の条件で対象外になってしまうのです。
 確かに、地デジ問題がなかなか進捗しないため助成金交付等によって推進するという目的からすれば、既に移行や対策工事を開始している組合に助成金が交付されないのは、ある意味仕方がないことだと思うのですが、何か割り切れません。

 ましてや、予算の都合上、数年に分けUHFアンテナ設置からケーブルの改修までを計画的に進めようとしている当組合においては、なんとも納得のいかないものです。既に地デジ対策工事に着手しているということで助成金対象にならないのです。まだこれから先に老朽化した配線ケーブルを張り替えるだけでも、助成対象に該当するにもかかわらずにです。

 

 そのため、このケーブル改修計画を諦め、一時的な負担金を各戸で賄う形でCATVに移行する計画を立て始めたのですが、こちらの方も後者条件に合致しないということなのです。

 

 結局、助成金申請はできず、バブル時代の頃の地上げの仕組みと同じようで、最後まで反対して何もしないでいた方が宜しかったということになります。

 

本当にやるせない気がします。

 

「デジサポ」 総務省 テレビ受信者支援センター  「助成金」参照

  http://digisuppo.jp/index.php/

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