あらまし - ベランダ設置型アンテナでの視聴テスト

　私の住む埼玉県高坂丘陵地域は、都心から50Kmも距離があり、以前から難視聴地域だということで、東京から引っ越してきた二十数年前から住民管理の共同受信施設に加入して（当然のこと組合管理費が掛かります）アナログ放送を視聴してきました。都心に住んでいた頃はTV放送の受信に苦労したことが無かったので、何故、NHKに高い視聴料を払っているのに、さらに余計な支出をしなければいけないのかと疑問に思っていました。（というより腹が立つ。本来ならNHKが対策して負担するべきだと、視聴料の集金人に文句を言ったことがありましたが、どうにもなりません。）

　2011年7月のアナログ放送停波に向けて、共同受信施設も数年前にUHFアンテナを増設して地デジ対策をしたのですが、なにせ費用負担が大きく、配信のケーブル改修までは予算が足りず、以前の規格？の旧ケーブルのままになっているようです。現在のところ、各戸別の保安器地点での受信デシベル値が視聴可能ぎりぎりなので、宅内の配線状況によっては視聴状態が不安定になっているところも多く、せっかく地デジTVに買い換えたのにブロックノイズに悩まされるという状態になっています。

　よくよく考えてみると、UHFアンテナを増設して、増幅器やケーブルも張り替えるということは、新規に受信施設を設置することに他ならないんだと、さらには旧設備を撤去する費用も必要になるので、これは相当な負担が発生するんですね。

　共同受信施設の管理組合では、戸別アンテナ受信、フレッツTVやCATV移行も検討しているようですが、これらも個人費用負担が大きくて、なかなか結論が出ていないようです。そんな状況の中で、本当に難視聴地域なのかどうか、現在でもそうなのか、試してみることにしました。試すといっても、専門的な知識がある訳も無く、Amazonでアンテナを購入した人の製品評価やネット上のQ＆A情報などでいろいろな感想やら意見などを読むと、どのアンテナが良いのか悩むところです。近隣の電気屋さんに相談してもこの地域では屋根上に大きなアンテナを立てないと安定して視聴できないと口をそろえて言われます。

　また、この地域には街造り協定みたいなものがあって、何となく屋根上にアンテナを設置することが良くないみたいな意見も多く、いろいろと考えた末、アンテナ設置工事費負担の無い（少ない、または自分で取り付けられる）、ベランダに設置できる簡易型のアンテナと増幅器を使って受信レベルを測定してみました。測定したアンテナの設置条件をすべて同じ場所（高さや方向等）にして計測すべきとは思うのですが、一応、同じ近隣地域であるということで大差はないと思われるので、既に設置済みのものはその場所のまま測定しています。

　ここで意図することは、「高い工事費を払ってまで、見映えの良くないアンテナを屋根上に設置することはないのではないか。防災上も不安だし。高い入会一時金や受信料を払ってまで、フレッツＴＶやＣＡＴＶに加入することはないのではないか。素人考えなので細かいＣ／Ｎ値とか雑音指数やらは抜きにして、アンテナ＋ブースターで視聴できればＯＫ」ということなので、それぞれの環境条件で自己判断で参考にして頂けたらと思います。なにせ、何も保証は出来ませんので。

試した地上デジタル放送対応アンテナ

　・DXアンテナ「指向性UHFアンテナ・ブースタ内蔵 UDA-200A (DIGIKAITE)」

　　　　　　　　　　費用概算：￥5,200円（2009/06）

　・八木アンテナ　「ツインパネル型UHFアンテナ UwPA (ウーパ)」

　　　　　　　　　　費用概算：￥5,000（2009/09）

　　日本アンテナ　「BS/CS/UHF用卓上ブースター（VBC-22CU）」

　　　　　　　費用概算：￥6,000（2009/01）

　・DXアンテナ「UHFオールチャンネルアンテナ UDA-700 (DIGICATCH)」

　　　　　　　　　　費用概算：￥6,000（2009/09）

　　日本アンテナ　「BS/CS/UHF用卓上ブースター（VBC-22CU）」

　　　　　　　費用概算：￥6,000（2009/01）

　・MASPRO　「壁面取り付け用UHFアンテナ　U2SWL (スカイウォーリー)」